会長挨拶
岐阜県医師会ホームページをご覧いただきましてありがとうございます。
令和4年6月より就任いたしました岐阜県医師会長の伊在井みどりです。岐阜市出身で市内の病院に勤務する内科医です。女性医師であることでダイバーシティを推進し多様な視点を受け入れることができる医師会を目指したいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
岐阜県医師会は昭和22年11月1日に設立以来、医学医術の研鑽、医道倫理の昂揚に努め、行政及び関係団体と共に、地域の医療、保健、福祉活動を通じて県民の健康と生命を守るため医療提供体制の整備に努めてまいりました。現在、県内で診療所あるいは病院を開設する開業医と、病院や診療所等に勤務する勤務医の約2,900名(令和4年6月現在の会員数は2,926名)が所属しております。日本医師会及び県内22の郡市医師会、岐阜大学医師会との連携を図りながら、すべての県民が必要な医療をいつでもどこでも安心して受けられることを目的として、医師の生涯教育、学校保健、産業保健、介護保険、生活習慣病検診、感染症予防対策等の事業を積極的に行っております。
全世界を席巻し大打撃を与えた新型コロナウイルス感染症に関しましても、行政や関係団体と連携して、検査、治療、ワクチン接種などの医療提供体制の構築に総力を挙げて取り組んで参りました。しかし多くの医療従事者はクラスターの発生を経験し、感染への恐怖や言い知れぬ敗北感など大きなストレスの中で医療崩壊の危機に瀕しながら感染症と対峙してきました。そしてこの経験から、地域ごとの医療提供体制の問題点、かかりつけ医機能の重要性等が浮き彫りとなりました。一つ良かったことは、Web会議システムが普及し対面以外でもつながることができるようになったこと。私たちはこれらの経験を活かし超高齢化し人口減少が加速することが予測される地域においても質の高い医療を効率的に提供できる体制を構築できるように、今後も地域医療構想の推進、病院機能分化の推進、働き方改革、医療DXの推進、何よりも人口減少に歯止めをかけること等に取り組んで参ります。今後とも県民の皆様のご協力ご支援を宜しくお願い申し上げます。
一般社団法人岐阜県医師会 会長 伊在井 みどり